はじめに
お酒の飲み過ぎはアルコール依存症となるリスクを高めて、心身ともに悪影響を受けてしまいます。お酒が大好きだとしても、週に2回程度の休肝日を必ず設け、体に負担のかからないように心掛けたいところです。
アルコールの分解について
アルコールは体内に入ると、肝臓で分解され、アセトアルデヒドという物質になります。さらに進むとこのアセトアルデヒドは酢酸となり、最終的には二酸化炭素と水となって体外に排出されます。アルコールの分解の経路のうち、ほとんどの過程が肝臓で行われるため、それだけの負担が肝臓にかかってしまっているということになります。
肝臓病について
アルコールが体内に入ると、そのアルコール分が完全になくなるまで肝臓は働き続けます。アルコールが毎日体の中に入ってくると、肝細胞の壊死、繊維化などが起こり、肝機能が衰えてきます。
その結果起こるのがアルコール性肝障害で、脂肪肝、肝繊維症、肝炎、肝硬変などがあり、さらに進行すると肝不全や肝臓ガンになるリスクが高まります。
休肝日を設けよう
このようなメカニズムによって、お酒と肝臓は深く関係しています。ビールの中瓶2本を肝臓で分解するためには6〜7時間もかかり、お酒を飲んでから寝てしまうと、体は休んでいても肝臓は働き続けていることになります。アルコールを制限することで、各種の肝臓病にかかるリスクを減らすことができます。
適正飲酒の10か条は次の通りです。是非参考にして、正しくアルコールを嗜みましょう。
(参照 公益社団法人アルコール健康医学協会|適正飲酒の10か条)
まとめ
アルコールは依存性のある薬物であり、飲酒量は自分で強い意志を持ってコントロールしなくてはなりません。
お酒の誘惑に負けないためにも、週に2回程度の休肝日を設けて、「この日は飲まない」と決めておくことが重要です。
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