飲むタイミングはいつ?むくみに効くメリロートの効果や副作用を紹介

成分辞典

メリロートはセイヨウエビラハギ、スイートクローバー、シナガワハギとも呼ばれるマメ科の植物です。ヨーロッパ、北アフリカ、アジアの温暖な地域原産で北米地方などに生育し、1〜2.5mまで生長します。ヨーロッパでは医薬品としても使われており、世界的には乾燥用牧草や緑肥として使用されています。

メリロートの有効成分はクマリンです。クマリンには血液やリンパ液の流れを良くする作用があり、むくみや静脈瘤の改善に良いとされています。その他に含まれている成分にはフラボノイド類、サポニン、タンニンなどがあります。

しかし、メリロートは摂り方に注意が必要な成分でもあります。販売されているサプリメントの中には、医薬品の基準を上回る量のクマリンが含有されているものもあり、厚生労働省や国民生活センターでも注意喚起されています。

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メリロートの効果

慢性静脈不全(静脈瘤)への有効性

メリロートは、下肢の痛みや重苦しさ、こむら返り、かゆみや発汗といった慢性静脈不全の症状に対しての内服薬として使用されています。

クマリンはリンパや末梢の循環を改善し、炎症している部分のタンパク質の分解を促進して、組織液膠質浸透圧異常を正常化することにより抗腫脹作用を発現します。

その他にも血栓性静脈炎、 後血栓性症候群、痔疾、リンパ鬱血の補助的治療、打撲、捻挫といった外用としても使われることもあります。

むくみ改善

むくみの改善効果については、静脈瘤の改善と同じメカニズムによるものだと思いますが、むくみやダイエット効果をうたったサプリメントには健康被害に関する事例も報告されているため注意が必要です。

詳しくは安全性の項へ

メリロートが多く含まれる食品

日本では、メリロートは主にサプリメントから摂取する方法が一般的です。

クマリンはマメ科だけではなく、キク科、セリ科、ミカン科、イネ科の植物に含まれ、主に香料として使用されます。桜もちの独特の香りはクマリンによるものです。

現在、メリロートの食品添加物としての使用は認められていませんが、自然の食品に含まれる成分として原材料に使う場合は特に規制されていません。

サプリメントの紹介

ファンケル メリロート キュットレスト

1日8粒あたりのメリロートの量は130mg。その他、BCAAやビタミンB6、ビタミンPなども含まれています。

メリロートの安全性は?

メリロートをサプリメントに使用する場合は、メリロートエキスとして配合されます。しかし、メリロート自体にはさまざまな成分が含まれているので、その中の成分の構成が重要となのです。

特に有効成分であるクマリンは、過剰に摂取すると知覚麻痺や一時的な肝機能障害を引き起こすことがあり、問題となっています。

サプリメントによってはクマリンの含有量が医薬品の濃度を超えるものもあります。医薬品よりも強い作用が出る可能性があるということは決して良いものではなく、危険な商品といえてしまうのです。

国民健康センターでは、消費者に対しては⑴過剰摂取に注意すること、⑵クマリンの効果を期待するのであれば、メリロートエキスだけではなくその中のクマリンの含有量に対しても確認することと注意喚起しています。

メリロートの副作用

安全な量を守り、適切な摂取方法であればおそらく安全に使うことができます。

過剰摂取、クマリンの含有量が多いサプリメントの摂取により、肝機能障害、頭痛、茫然自失、知覚麻痺が現れることがあります。

妊娠中・授乳中

妊娠中、授乳中に関しての十分な情報はないので使用は控えましょう。

サプリメントによっては妊娠中、授乳中の摂取は避けてくださいと書いているもの、医者に相談しましょうと書いているものなど商品によってそれぞれ違いますが基本は禁止です。

禁忌

ワルファリン、アスピリン、ヘパリンといった血液を固まりにくくする薬を服用している人、手術前2週間以内の服用も、術中に過度の出血を起こす可能性があるので禁止です。

アセトアミノフェン、プラバスタチンといった肝臓に影響のある薬を服用している人も併用は避けましょう。

薬を飲んでいる人、持病のある人は悪化させる可能性もあるので、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

参照リンク

健康食品の安全性・有効性情報  メリロート
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail57lite.html

My news japan  DHCのサプリ「メリロート」 EU安全基準の2倍超で肝障害報告も、販売続行中
http://www.mynewsjapan.com/reports/476