太らないってほんと?オリゴスマートの糖質や血糖値への影響は

栄養士の食べたもの

「糖として吸収されない」とキャッチーなテーマを掲げて登場したオリゴスマート。 「もしかして太らない…?」と淡い期待を抱いてしまいますよね。 そんな不思議で気になるオリゴスマート、吸収されないとはどういう意味なのか、オリゴ糖とはどういう意味なのかをみていきましょう。

オリゴスマートのカロリーや栄養

糖として吸収されないとはいっても、カロリーがゼロというわけではありません。 それでは早速、オリゴスマートのカロリーや栄養成分について見ていきたいと思います。
オリゴスマートは、一袋あたり32g入りです。 エネルギーは177kcal、たんぱく質は3.1g、脂質は12.8g、炭水化物15.2g(糖質13.7g、食物繊維1.5g)となっていました。 糖が吸収されないとはいっても、糖質が入っているわけではないようですね。 では、なぜ糖質が吸収されないといっているのかというと、秘密はオリゴ糖にあります。


オリゴ糖ってどんなもの?

ひとまとめに糖といっても、単糖、二糖類、多糖類など実は色々な糖があります。 オリゴ糖は二糖類に分類され、単糖が2〜10個結びついてできています。 ただ、オリゴ糖に明確な定義は今のところなく、二糖類のショ糖や麦芽糖などの二糖類も本来であればオリゴ糖に分類されるのですが、オリゴ糖とは区別されているようです。 フラクトオリゴ糖は、砂糖を原料にして酵素を添加し作られたもの。ビフィズス菌などの善玉菌を腸内で増やす効果があり、腸内環境を整える働きがあると報告されています。


オリゴスマートは「糖として吸収されない」は本当か?

オリゴ糖には腸内環境を整える働きがあることは分かりますが、それではなぜ「糖として吸収されない」と謳われているのでしょうか。 まず、フラクトオリゴ糖の特徴として「難消化性」が挙げられます。難消化性というのは、胃や小腸で分解されることなく、そのまま大腸に届くという意味。 フラクトオリゴ糖は、そのまま大腸に住む善玉菌のエサとなってくれるのです。 また、血糖値への影響もほぼなく、フラクとオリゴ糖を食べた後の血糖値上昇は見られにくくなっています。 詳しくはこちら→https://www.meiji.co.jp/oligostyle/work/index.html(明治) 明治では、フラクトオリゴ糖の性質や特徴についてさまざまな研究がされています。 ただ、この結果がオリゴスマートそのものに同じように反映されるのかどうかまでは不明でした。 さらに、個人の体質や持病の有無などによっても変わる場合があります。「フラクトオリゴ糖だから太らない」「糖尿病でも食べても大丈夫」と完全に信頼し切るのではなく、用心深く様子を見ながらとり入れていけるとよいのではないでしょうか。


まとめ

2020年4月に明治から発売されたオリゴスマート。「糖として吸収されない」とのキャッチフレーズが衝撃的でした。

・フラクトオリゴ糖は難消化性のため胃や腸で分解されない

・フラクトオリゴ糖は腸内の善玉菌のエサとなる

というメリットがあるのは確かです。 ただし、オリゴスマートにはフラクトオリゴ糖だけではなく砂糖も含まれているということを踏まえて、「絶対に太らない」わけではないということを心に留めておきましょう。 糖尿病の方は血糖コントロールが重要ですが、フラクトオリゴ糖は甘味の一部です。オリゴスマートにはもちろん砂糖も使われているので、血糖値を上げる可能性はあるとの考察でまとめたいと思います。

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