はじめに
レッドクローバーは西洋ハーブの一種で、昔から薬用に用いられてきました。
別名「アカツメグサ」や「ムラサキツメグサ」と呼ばれ、道端で自生もしている馴染み深い植物です。
レッドクローバーには女性ホルモンと似たような働きがあり、健康や美容に役立つさまざまな効果が期待されています。
レッドクローバーの効果
更年期障害の症状緩和
レッドクローバーには、イソフラボンが含まれています。イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲン様の働きを持ち、加齢によって減少するエストロゲンの分泌の働きを補います。
更年期障害の症状には、のぼせやほてり、頻脈、発汗、イライラなどさまざまなものがありますが、イソフラボンを含むレッドクローバーにはこのような症状を緩和する作用があると期待されています。
ただし、一方では更年期障害に対しての効果は認められないとの研究データもあります。現時点では、効果があるかどうか判断できる科学的根拠が少なく、今後さらに解明されていくことが望まれます。
不妊症治療
妊娠がしにくい体質も、女性ホルモンの分泌と関係していることがあります。
イソフラボンの女性ホルモン様作用により、体質改善が期待できるかもしれません。
骨粗鬆症予防
骨粗鬆症は、女性ホルモンの分泌低下と大きく関わりがあります。
レッドクローバーに含まれるイソフラボンには、女性ホルモンの分泌を促し、骨へカルシウムが沈着しやすくなる効果が期待できます。
理論的には骨粗鬆症予防につながる可能性がありますが、はっきりとした研究結果は得られていないので、可能性の段階として認識しておきましょう。
咳症状の改善
レッドクローバーには抗炎症作用があり、風邪、喘息、気管支炎といった炎症性疾患の改善に効果が期待できます。
サプリメントの紹介
ナウフーズ レッドクローバー
レッドクローバーの安全性は?
適切に摂取していればおそらく安全ですが、場合によっては発疹、筋肉痛、頭痛、吐き気、月経周期の変動を生じる場合があります。被害事例としては、長期間の使用による血液凝固障害、急性増悪型慢性硬膜下血腫が報告されています。
妊娠中・授乳中
エストロゲン様作用があるため、過剰摂取は危険です。サプリメントの使用は控えたほうが良いでしょう。
また、乳がん、子宮がん、子宮内膜症などの既往があるホルモン感受性の高い人は、使用を避けたほうが良いとされています。
禁忌
レッドクローバーはクマリンを含んでいるため、出血のリスクが高まります。手術を控えている人は2週間前までには使用を中止しましょう。血液凝固障害がある人も注意が必要です。
抗血液凝固剤やハーブとの併用は、作用が増強する可能性があるので気を付けましょう。レッドクローバーの多量の摂取は、ホルモン補充療法を阻害する可能性があります。
参照リンク
「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail735.html
「統合医療」情報発信サイト レッドクローバー
http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/39.html