サフランとはどんな成分?スープやライスに使われるサフランの効果と副作用

成分辞典

  パエリアやブイヤベースに使用されるサフランは、料理の香り付けや色味付けのために使用されているスパイスです。サフランの原産地は地中海東部地方で、スペイン、フランス、トルコなどの国で盛んに栽培されています。 サフランはその日に開花したものを摘んで室内で陰干しします。サフランを1kg得るためには100,000〜140,000という相当な数の花が必要とされ、これがサフランが高級食材といわれている理由です。 中国では漢方薬として用いられており、適用は主に循環器疾患、生理不順、生理痛です。食品として摂取する場合の効果は、漢方薬として使用される場合とは異なると考えられています。 サフランの有効成分は、カロテン類、色素のクロシン、苦味成分のピクロクロシン、クロセチンなどです。

サフランの効果

ノンレム睡眠誘発作用

クロシンにはノンレム睡眠を誘発する作用があり、睡眠障害の改善効果が期待されています。

循環器疾患に対する作用

脳神経細胞のアポトーシス抑制作用があり、アポトーシスを阻害することは脳卒中予防、認知症予防にも繋がると示唆されています。

生理不順、生理痛の改善

日本でも民間療法として、サフランは生理不順や生理痛の緩和に用いられます。

サフランはどんな料理に使われる?

パエリア、スープ、ブイヤベースなど

サプリメントの紹介

森川健康堂 サフランゴールド

DHA・イチョウ葉エキス含有
 
DHA、イチョウ葉エキス、マカデミアナッツ油などを含んでいます。サフランに含まれているクロシンに注目したサプリメントです。

サフランの安全性は?

サフランはとる量によっては大変危険なものです。過剰摂取に気を付けながらとり入れましょう。また、アレルギー性の症状として、喘息やアナフィラキシー症状が報告されています。初めて食べる時は少量ずつ、様子を見ながら試しましょう。 1日1.5gまで→有害事象は報告されていない 1日5g以上→皮膚や強膜、粘膜が黄色くなる黄疸様症状、嘔吐、めまい、血の混じった下痢、血尿、鼻や唇、目の縁、子宮からの出血、しびれ感、尿毒症による衰弱、鼻の壊死を招く血小板減少性の紫斑といった症状 致死量は12〜20g/日

妊娠中・授乳中

多量の摂取によって人工中絶薬作用があるので危険です。10g以上で起こるとされています。また、子宮収縮作用、通経作用があるので、通常の食事から摂取する以上の量を摂るのはやめましょう。 授乳中も安全性が確保されていないので、通常量を超える量を摂取するのは控えましょう。

禁忌

オリーブ属、オカヒジキ属、ドクムギ属の植物と交差過敏症があるので、アレルギーがある人は注意が必要です。

参照リンク

「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail516lite.html サフランの薬理学的作用の研究
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed1982/45/4/45_4_823/_pdf くすりプロムナード サフラン
https://www.philkampo.com/pdf/phil52/phil52-05.pdf