北海道の焼肉店で食事をし、食中毒症状を訴えて入院していた女子高生が死亡するという悲しいできごとがありました。
3月19日に食事をし、3月21日に腹痛を訴え入院、4月1日に状態が悪化したということです。
同店で3月19日にバイキング形式の食事をした21人の客のうち、14人が下痢や腹痛などの食中毒症状を訴え10人が通院しました。
保健所の調べでは、このうち5人から食中毒菌のカンピロバクターが検出されたそうです。
焼肉店は4日間の営業停止処分とされています。
カンピロバクターは近年では毎年千人以上の患者が報告されていますが、少なくとも過去15年以上は死亡例はないということです。
カンピロバクターは感染侵入型の細菌性の食中毒です。
感染源は主に家畜のふん便となっています。
食肉でも特に鶏肉が原因となることが多いです。
症状としては、下痢・腹痛・発熱が主となります。
潜伏期間は2~7日なので、この女子高生の焼肉を食べた日と発症時期をみると大体合っています。
熱には弱いので、加熱することで食中毒を防げるそうですが、菌に汚染された器具などからも感染する可能性があります。
この場合、肉が生焼けだったか、生の肉をつまんだ箸を使って食事をしたのかなと最初は思いましたが、
集団での感染のため、全員が生焼けの肉を食べたとは考えにくいような気がします。
そもそも焼肉バイキングは衛生面での管理が甘いといわれています。
採算をとれるように安価な食肉を仕入れたり、考えたくはありませんが、古い肉を使いまわしているかもしれないということも完全には否定できません。
並んでいる肉をセルフサービスでお皿に盛るので、トングなどの使用もお客さん任せです。
もし肉を取ったトングで野菜を取っても誰も気がつかないですし、知らない間に入れ替わっていることもあるかもしれません。
近年、食の安全に対して世間の目は厳しくはなっていますが、次から次へと見直さなくてはならない問題が出てきますね。
提供する側はサービスを受ける側の立場を考えて、安心できる食事を提供しなくてはいけないですし、当たり前のことです。
営利重視で、もっと大切な部分が見逃されているような気がします。
食中毒がいつ発生してもおかしくないようなお店、たくさんありますよね・・・(TwTlll)
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