マカには効果があるのか?男性にも女性にも人気の妊活にOKの理由とは

成分辞典

マカはペルー原産のアブラナ科の多年草です。マカマカという別名を持ち、海抜4,000〜5,000mの高地で栽培されています。マカは、「アンデスの女王」という呼び名を持ち、古くからスタミナアップ食材として重宝されてきました。

食用としては株に似た根や茎の部分が使われます。根の部分に含まれる成分は、リノレン酸、パルミチン酸、オレイン酸などの脂質、鉄、銅、カルシウムといったミネラルや必須アミノ酸です。その他、イソチオシアネート類、アルカロイド類といった特殊成分を含んでいます。

根菜類にしては、たんぱく質の含有量が多めで、アミノ酸のバランスが良いのが特長です。鉄やカルシウムは、他の根菜類に比べて数倍多く含んでいます。

マカの効果

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精力アップ効果

マカにはアルギニンというアミノ酸が含まれています。アルギニンは成長ホルモンの分泌液に含まれること精子の構成材料となることから精力アップに繋がるとして考えられています。
また、グルコシノレートという成分も精力アップに繋がるとして、健康食品に使われています。

しかし、これはあくまで期待される効果であり、実際には性機能に与えるデータが不十分であるため、はっきりとした判断はできません。

更年期障害の症状緩和

女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少することによって更年期障害が引き起こされます。更年期障害の主な症状は、のぼせやほてり、発汗、情緒不安などです。

マカの更年期障害に対する効果については、はっきりとしたエビデンスは少なく、ヒトを対象としたものではなくラットを用いた実験が見当たりました。

更年期障害の症状を緩和が期待される成分は他にもありますので、更年期障害症状の緩和目的であればマカに限定する必要はないといえるでしょう。

マカが含まれている食品

日本ではサプリメントからの摂取が一般的です。サプリメントに使われているのは、マカの乾燥粉末や抽出エキスです。

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サプリメントの紹介

DHC マカ

冬虫夏草、ガラナ、亜鉛、セレン配合


1日3粒あたりマカエキスを375mg含んでいます。その他、亜鉛やセレンなどのミネラルも配合しています。

マカの安全性は?

マカは短期間少量の摂取であれば安全に使用できるとされています。1日3g、12週間の摂取においての安全性は確認されていますが、それでは性ホルモン濃度に影響がなかったとの報告がありました。

また、マカの摂取によって拡張期血圧を上昇するとの報告も見受けられ、マカの適正な摂取量は現状では不明といえます。

妊娠中・授乳中

通常の食事に含まれている量では問題ありませんが、サプリメントなどの濃縮物からの摂取は控えた方が良いでしょう。

禁忌

被害事例としては、ロキソプロフェンという抗炎症薬との併用による薬剤性肺炎が報告されています。
持病がある、服薬しているという人は医師や薬剤師に相談しましょう。

参照リンク

「健康食品」の安全性・有用性情報
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail60.html

参考文献

日経ヘルス サプリメント事典 第4版