クロロゲン酸とはどんな成分?効果効能、副作用やサプリメントについて解説

成分辞典

c16986554b3127e61cd82f65d412aed4_s

クロロゲン酸はコーヒーに含まれるポリフェノール成分です。コーヒーといえばカフェインですが、その含有量は実はクロロゲン酸の方が多いようです。

クロロゲン酸の概要

クロロゲン酸はコーヒーの生豆に多く含まれているポリフェノール成分です。コーヒー1杯(140cc)には、約280mgのポリフェノールが含まれており、これは緑茶を上回ります。

クロロゲン酸の効果

抗酸化作用

ポリフェノール類には活性酸素の発生を抑制してガンや生活習慣病を予防する効果があるとされています。

動脈硬化は、心血管疾患や脳血管疾患のような重要な疾患の原因にもなりますので、生活習慣病を予防・改善することはそのような病気のリスクを減らすことができるのです。

疲労改善

コーヒーを飲むとリラックスできるといわれていますが、コーヒーには多様な成分が含まれており、どの成分がこのような効果をもたらすのかははっきりと解明されていません。しかし、ポリフェノール成分であるクロロゲン酸の可能性もあります。

クロロゲン酸が多く含まれる食品は?

コーヒー

安全性は?

カフェインには利尿作用、神経興奮作用があります。クロロゲン酸を摂ろうとすると、普通はカフェインも一緒に摂取することになるので量には注意が必要です。

妊娠中・授乳中

コーヒーに含まれるカフェインには、妊婦では流産の危険性を高める、授乳婦では子供の睡眠障害などのリスクがあります。

世界保健機構(WHO)

カフェインの胎児への影響はまだ確定はしていないとしつつも、お茶、ココア、コーラタイプの飲料は同じくらいの量のカフェインを含んでおり、またコーヒーはその約2倍のカフェインを含んでいることから、妊婦に対し、コーヒーを、1日3~4カップまでにすることを呼びかけています。

欧州

妊婦及び授乳婦については、習慣的なカフェイン摂取に関し、1日当たり200 mgまでであれば、胎児や乳児の健康リスクは増加しないと評価しています。
子供については、長期的・習慣的なカフェイン摂取に関する研究が少なく不確実性が残るものの、大人と同様、3 mg/kg体重/日であれば悪影響が見られないと推測されるとしています。

カナダ

妊婦や母乳で保育している母親は、1日当たり300 mg
(コーヒーは、237 mL(8オンス)カップで2杯まで)

引用:農林水産省 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html

妊娠中・授乳中のコーヒーの摂取は各国で基準は異なりますが、過剰摂取には十分に気をつけましょう。

最近ではデカフェ、ノンカフェインといったコーヒーも多く販売されています。味もほとんど変わりなく、美味しく飲むことができるので是非利用してみましょう。

禁忌

クロロゲン酸と医薬品の相互作用については明らかになっていない部分が多いですが、コーヒーを飲むと同時にとれるカフェインには、医薬品の作用を強めたり、弱めたりすることがあります。持病があり、薬を常用している人はコーヒーと一緒に飲まないように気をつけましょう。

サプリメントの紹介

カテキン、コエンザイムQ10などを配合

参照リンク

全日本コーヒー協会 ポリフェノール(クロロゲン酸類)
http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/library/polyphenol

花王 コーヒー機能性成分の探求
https://www.kao.co.jp/rd/eiyo/about-cga/cga02.html

農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html