ニンニクの有効成分の1つであるアホエンは、アリインが変化して生成する成分です。アジョエン(ajoen)とも呼ばれます。
アリインは切ったりすりおろしたりすることでアリシンへと変化し、さらに油とともに低温で加熱することによってアホエンへと変化します。
アホエンは油で加熱しないと生成されません。民間療法としてアホエンオイルを独自に作っている家庭も多いようで、作り方を検索するとそれぞれ違ったアホエンオイルのレシピが見つけられます。
Contents
アホエンの効果
■循環器疾患のリスクの低下
■抗菌作用
抗酸化作用
スーパーオキシドアニオン、一酸化窒素の生成を抑えます。
心臓病、脳梗塞のリスクを低減させる
血中の血小板による血栓を防ぎます。
抗菌作用
外用で水虫やカンジダ症の治療に役立ちます。
上記にまとめてある効果は裏付けが取れているものもあるかもしれませんが、ニンニクの効果なのかアホエンの効果なのかはっきりと断言できるものではありません。
アホエンの含まれる食品
ニンニク(油で加熱時)
サプリメントの紹介
アホエンにんにくオリーブオイル
アホエンを抽出したエキストラバージンオイル。パンやサラダ、パスタなどにお使いいただけます。
アホエンの安全性は?
アホエン自体の副作用などはわかりません。ただし、ニンニクの過剰摂取によって胃腸障害が見られる場合もあるので食べ過ぎには注意しましょう。口や胃腸の炎症、胸焼け、鼓腸、吐き気、嘔吐、下痢などが起こる可能性があります。
妊娠中・授乳中
通常の食品に含まれている量は安全です。ただし、堕胎作用を有する可能性があるので過剰摂取は控えましょう。
授乳中も、母乳を通して成分が移行することがあります。過剰摂取は控えましょう。
禁忌
消化管を刺激する作用があるので、消化性潰瘍疾患を持つ人は慎重に摂取する必要があります。手術の2週間前には摂取をやめましょう。また、ニンニクの摂取により出血傾向が高まるため、血液凝固系に疾患がある人は摂取を控えましょう。
ニンニクが原因と推定される刺激性接触皮膚炎が多く報告されています。職業柄接触が多い人は注意しましょう。
参照リンク
「健康食品」の安全性・有効性情報 ニンニク
http://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail71.html
海外がん医療情報リファレンス ニンニクとがん予防
https://www.cancerit.jp/12714.html