お茶には緑茶、紅茶、烏龍茶などさまざまな種類がありますが、実はこれらのお茶は全てカメリアシネンシスという同じ茶葉からつくられています。この違いは発酵度合いで、烏龍茶は半発酵茶に分類されます。
お茶はほとんどがポリフェノールを含んでいますが、烏龍茶には半発酵されることにより独特のポリフェノールを発生させ、強い抗酸化作用を発揮します。これが烏龍茶ポリフェノールです。
Contents
烏龍茶ポリフェノールの効果
肥満予防
烏龍茶には脂肪分解酵素の働きを促進することがわかっています。
・サントリー
ウーロン茶の魅力
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh1994/11/1/11_1_2/_pdf/-char/ja
中国福建省で行った実験では単純性肥満の人を対象にしてウーロン茶の連続飲用による肥満低減効果を確認しました。
中性脂肪の燃焼促進
ウーロン茶は中性脂肪を燃焼させる酵素を活性化させる働きがあり、脂肪代謝を促進すると考えられています。
・サントリー
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh1994/11/1/11_1_2/_pdf/-char/ja
中性脂肪が高かった人がウーロン茶を1日2回6週間続けて摂取すると数値に改善が見られた。中性脂肪値の平均282.3mg/dlから226.1mg/dlへ。
コレステロールの減少
烏龍茶ポリフェノールには、中性脂肪の低減作用同様、血中脂質の増加抑制が期待されています。
・栄養学雑誌
果糖誘導性高脂血症ラットの血漿ならびに肝臓脂質代謝に及ぼす中国緑茶,烏 龍茶,紅 茶の影響
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi1941/46/6/46_6_289/_pdf/-char/ja
発育期のラットにおいて、中性脂肪の上昇抑制作用が確認できた。作用期間は8週と長かった。
烏龍茶ポリフェノールが多く含まれる食品
烏龍茶、黒烏龍茶
サプリメントの紹介
発酵黒ウーロン茶エキス顆粒
1包1.5g中、900mgのウーロン茶エキスが含まれています。
ウーロン茶ポリフェノールの安全性は?
ウーロン茶ポリフェノールは体に良い効果ばかりをもたらしてくれますが、気を付けたいのは烏龍茶を飲むときはカフェインも同時に摂取しているという点です。
ウーロン茶100mlあたりに含まれるカフェインの量は20mgと1日の目安量(400mg未満)から見ると心配ない値ではありますが、飲み過ぎには気をつけましょう。
カフェインの過剰摂取は神経興奮や不安、不眠、下痢、腹痛といった症状を引き起こすことがあります。また、カフェインは依存性が高いため、中毒症になる人もいます。一度好きになるとなかなか抜け出すことができないのがカフェインです。
飲み物以外では、チョコレートに含まれていたり、意外なところでエナジードリンクや医薬品にも含まれています。他の食品からも少しずつ摂取していると、気付かないうちにとり過ぎになることもあるので気をつけて下さい。
妊婦・授乳婦
妊婦、授乳婦の場合も、ウーロン茶ポリフェノールというよりはカフェインの摂取が問題になります。過剰摂取は妊娠期では流産に、授乳期では子供の覚醒や興奮に繋がりますので注意しましょう。妊娠・授乳期の1日のカフェインの目安量は200mg、コーヒーであれば2杯くらいが目安です。
参照リンク
「健康食品」の安全性と有効性
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail1703.html
サントリー烏龍茶
https://www.suntory.co.jp/softdrink/oolongtea/?fromid=faq_thumb
ウーロン茶の魅力
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh1994/11/1/11_1_2/_pdf/-char/ja