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カカオポリフェノールの概要
カカオポリフェノールはポリフェノールの一種で、チョコレートの主原料であるカカオ豆に含まれています。カカオは南アメリカ原産のアオイ科の高木で種子を発酵させたものを原料にしてチョコレートやココアへと加工されます。
カカオ製品は脂質やカフェインを同時に摂取することになるので、カロリーオーバーやカフェインによる副作用が生じる場合があります。ポリフェノールのみの効果に注目するのではなく、総合的な食品として捉える必要があるでしょう。
カカオポリフェノールの効果
血圧降下作用
カカオポリフェノールには血管拡張作用があり、赤血球の通りをよくする効果があります。
動脈硬化の予防
動脈硬化の原因は、体内の活性酸素によるコルステロールの酸化です。カカオポリフェノールの強い抗酸化力で、悪玉コルステロール(LDLコルステロール)の酸化を防ぎ、善玉コルステロール(HDLコルステロール)を上昇させる働きにより、動脈硬化の予防につながります。
I型アレルギーの予防と軽減
カカオポリフェノールの抗酸化作用は、アレルギー予防や軽減に効果があります。
脳の活性化・認知症予防
カカオポリフェノールは、脳の代表的な栄養分であるタンパク質に働きかけるため、高齢者の認知機能低下防止効果があるとの研究報告がされています。
多く含まれている食品
チョコレート
栄養食品の紹介
井村屋 スポーツようかん カカオ
安全性は?
適切な量を摂取する場合は安全です。しかし、ポリフェノールを単独で摂取することは難しいので、脂質や糖質のオーバーに気をつける必要があります。
有害事象として、アレルギー性皮膚炎、不安障害、排尿増加、心拍数増加、便秘、吐き気、腹部不快感、腹鳴、腹部膨満、血小板凝集を阻害を引き起こす可能性があります。
妊婦・授乳婦
カカオマスにはカフェインが含まれているため、妊娠中に摂取すると胎盤を通じてカフェインが移行してしまいます。妊娠中のカフェインの摂取は、早産、低体重、流産と関連性があると考えられています。
授乳中にチョコレート類を過剰摂取すると、乳児を興奮させて腸の活動を亢進させることがあります。また、疝痛の発症率も高くなります。
禁忌
多量に摂取すると高血圧を引き起こす可能性があるため、高血圧患者は注意が必要です。
不整脈やアレルギー症状を発症することもあります。
チョコレートはう歯のリスクを上昇させます。
骨密度の低さとチョコレートの摂取頻度の高さには相関があるとされています。閉経後の女性は摂取量に注意が必要です。
参照リンク
明治 みんなの健康チョコライフ カカオポリフェノール
https://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/efficacy/
「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail3356.html