クルクミンはターメリック(ウコン)に含まれる色素成分で、カレーといった料理の着色料にも使われます。飲み会の定番商品「ウコンの力」で得られる効果は、ほぼクルクミンの効果であるといえるでしょう。
国内での研究は、ハウス食品が盛んに行っており、様々なウコンまたはクルクミンの効果が解明されてきています。
クルクミンは非常に多くの効能がある成分で、その数は150にも登るとされています。そのため、全ての効果のメカニズムが解明されているわけではなく、可能性段階のものばかりであるということを認識しておきましょう。
Contents
クルクミンの効果
抗酸化作用
クルクミンはポリフェノールの代表的な成分です。ポリフェノールの共通の特徴として、活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
抗炎症作用
炎症が関連する疾患として、二型糖尿病やリウマチ、膵炎、クローン病に対しての研究が進められています。
肝臓機能改善
「ウコンの力」で有名な効果は肝機能改善です。肝臓を強くしてアルコール代謝を良くすると考えられています。
消化不良改善
クルクミンは消化器系に働きかけて、ヘリコバクターピロリ菌によって起こる胃炎、消化性潰瘍、胃がん抑制効果が期待されています。
インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、胃腸虚弱体質の人に対する治療にクルクミンを使用してきました。
美肌効果
クルクミンにはシワの改善など、美容効果も期待されています。
クルクミンを多く含む食品
ウコン(ショウガ科)
サプリメントの紹介
アイコーポレーション 極濃ウコン黄金粒
1粒にクルクミン30mg配合。
クルクミンの安全性は?
クルクミンの1日の上限量は体重1kgあたり0〜3mgとされています。
安全性に関してはわからない部分が多くありますが、がん患者を対象とした実験では 1日8,000mgの摂取を3ヶ月継続しても安全とされています。
その一方で、クルクミンは肝機能障害や皮膚炎を起こす可能性があるとも報告されていますので、必ずしも安全性の高い成分とは言い切る事はできません。
副作用を起こさないためには1日の上限量を守ることが大切です。
妊婦・授乳婦
はっきりとしたデータはありません。濃縮物から摂取する場合は過剰摂取に注意しましょう。
禁忌
アキウコンは、胃潰瘍、胃酸過多、胆道閉鎖症の人には禁忌です。
ウコンは肝機能に働きかける成分ですので、肝疾患がある人や薬を飲んでいる人は注意が必要と考えられます。胆石の人は医師への確認が必要です。
参照リンク
ウコン研究所
http://ukonken.jp/curcumin/
「健康食品」の安全性と有効性
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/indiv_agreement.html?544
クルクミンの吸収代謝と生理作用発現の関係性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/54/7/54_500/_pdf
日本医師会 ウコンについて
https://www.med.or.jp/people/knkshoku/ukon.html