セラミドはN-アシルスフィンゴシンの別名をもちます。表皮の角質層を形成する細胞間脂質の50%を占めており、主な役割は水分の蒸発を防ぐというものです。また、セラミドには保湿柔軟性があり、細胞同士をつないで整列させる働きがあります。
セラミドは米やこんにゃく、小麦といった植物から抽出し開発された成分で、美容成分として化粧品にも用いられていますが、セラミドに期待されている効果は主に外用として用いる場合もので、経口摂取からの有用性は実はほとんどわかっていません。
セラミドをとっても意味がないという口コミを見かけますが、全く意味がないというというよりは、評価するレベルに達していない、研究が少ないのでわからない点が多いと認識しておくのが良いでしょう。
セラミドの効果
1型糖尿病への有用性
1型糖尿病は2型糖尿病とは違い、すい臓のβ細胞が破壊され、インスリンが全く分泌されなくなってしまう病気です。治療にはインスリン注射が必要となります。
糖尿病発症マウスにセラミドを投与すると、ナチュラルキラー細胞を活性化して1型糖尿病の発症を抑えたとの報告がありますが、あくまで対象がマウスなので、人の体内でも同じような効果が得られるとは限りません。
サプリメントの紹介
こんにゃく芋セラミド
こんにゃく屋さんが作ったこんにゃく芋由来のセラミドサプリです。1粒にセラミドを600μg配合しています。
セラミドの安全性は?
経口摂取における安全性は信頼できるデータがありません。安全性や摂取量に関しては不明な点が多いので慎重に摂取しましょう。
妊娠中・授乳中
安全性に関しては不明です。サプリメントでの摂取は控えたほうが良いでしょう。
禁忌
医薬品との相互作用はわかっていません。服薬中の人は医師や薬剤師に確認しましょう。
参照リンク
「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail570.html