本来であれば健康診断は普段の身体の状態を知るためのもので、特別に何か備えておく必要はありません。しかし、せめてこの日だけは身体を整えておきたいと思うのが普通かもしれませんね。
ここでは、健診の前日に飲酒をするとどのような影響があるのか。お酒と検査値の関係性について探っていきます。
前日にお酒を飲んで数値が上がる可能性のある項目
それではまず、健康診断の前日に飲酒をするとどのような項目に影響があるのか、可能性のある項目を見ていきたいと思います。
γ-GTP
肝機能を調べる項目です。
前日の飲酒でももちろん影響を受けるかもしれませんが、実は1週間前からの飲酒でも影響します。
つまり、前日だけお酒を抜いても意味がないということです。
普通であれば1週間ほどの禁酒でストンと落ちるようなので、検診前には参考にしてみてくださいね。
γ-GTPの基準値は男性で50IU/L、女性では32IU/L以下となっています。
γ-GTPは100IU/Lで病院へ行きましょうといわれていますが、まずは禁酒を試みて改善が見られない場合は早めに受診しましょう。
中性脂肪
中性脂肪は肝臓で合成されます。
アルコール摂取量に比例して合成量が増加し、血中の中性脂肪を増やす原因になるのです。
中性脂肪合成のピークは、アルコールを飲んでから12時間後です。
健康診断の前日にお酒を飲むと、中性脂肪が高くなる可能性があるので控えた方がよいでしょう。
中性脂肪の基準値は、30〜149mg/dlとされています。
血圧
高血圧の原因の一つにアルコールの摂取があります。
お酒を飲むと一時的に血圧が下がることもありますが、長期的に大量に飲んでいると血圧は上昇してしまいます。
健診の前日だけお酒を控えてもあまり意味はありませんが、飲むよりは飲まない方がよいでしょう。
血圧の基準値は、収縮期血圧が115mmHg以下、拡張期血圧が75mmHg以下となっています。
健診前は何時間前から食べない方がよいの?
次の日健診があるときは、大体8時間前以降には食事やカロリーのある飲み物を控えるようにいわれます。
8時間より前であればどんなものを食べてもよいというわけではなく、できるだけ低脂質で消化のよい食事が理想的です。
例えば、カツ丼よりも親子丼、天ぷらよりもお刺身というように、脂質をなるべく控えることをまずは心がけましょう。
また、当日朝は基本的には絶食です。検査に影響しない水やお茶、ブラックコーヒーは飲んでも大丈夫なので、水分補給はしてくださいね。
家庭でも健康状態をチェックできるキットがamazonから販売されています。
健診だけでは不安だなという人は是非お試しくださいね。
まとめ
年齢を重ねると、健康診断の日を迎えるのが少し怖くなりますよね。
健康診断は病気を早期発見するためのものですので、できれば普段のありのままの状態でいくのが理想的です。
しかし、前日(とは言わず、せめて1週間前から)に油っぽいものを避けたり、お酒を飲まなかったり心がけることは大切です。
大抵の場合は注意事項を教えてもらえますので、時間や食事内容などは守るようにしましょう。
せっかくの健康診断の機会を無駄にしないよう、正しい結果が得られるように身体も心も準備をしておきたいですね。
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