ルチンとはどんな成分?効果や効能副作用について。サプリメントも紹介

成分辞典

ルチンは強い抗酸化作用を持つポリフェノールのフラボノイド化合物です。ビタミンPとも呼ばれていて、心臓疾患、高血圧などの生活習慣病予防に役立ちます。その他にも、細菌の侵入を防いだり、ビタミンCの吸収を助けたりという効果もあります。

ルチンが発見されたのは、1930年代で皮膚内、粘膜下など、出血を起こす紫班病治療に有効とされ、炎症や出血を抑えたり、腰痛和らげるための生薬としても古くから利用されてきました。

ルチンの効果

抗酸化作用

ルチンには強い抗酸化作用があり、糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病予防に効果的です。また、細胞の老化防止、ガン予防にも効果があるとされています。

・日本栄養・食糧学会誌

糖転移ビタミンPの抗酸化作用と高脂血症マウスにおける酸化ストレス抑制効果
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnfs1983/56/6/56_6_355/_pdf/-char/ja
糖転移ビタミンPは体内で抗酸化作用を発揮し、血中の過酸化脂質の増殖を抑制、炎症反応を軽減する。

美容効果

ルチンはビタミンCの吸収を促進する働きに優れていて、ビタミンCと一緒にコラーゲンの合成を助けてくれます。コラーゲンはビタミンCがないと形成されませんので、ビタミンCの吸収を高めるルチンは美容効果もあるといえるでしょう。

・日本クリニック株式会社

健康コラム(管理栄養士)
http://www.japanclinic.co.jp/counseling/detail.php?id=25
・ルチンはビタミンCの吸収を助けるため、一緒に摂ると働きがよくなる。そばの付け合わせに野菜を食べる、食後に果物を食べるのがおすすめ。

出血予防

ルチンは毛細血管強化の働きから出血性疾患に効果があり、脳卒中、歯茎からの出血などを予防できます。この働きにより毛細血管弾力性を保つため、動脈硬化、脳血管障害予防に効果があります。

・日穀製粉株式会社

ルチンの毛細血管強化作用で、血液の流れが目ざましく改善
https://www.nikkoku.co.jp/entertainment/dattansoba/rutin.php
・普通のそばよりもルチンが120倍も多く含まれる韃靼蕎麦を用いたお茶の飲用によって血流が良くなることが確認された。

痔の予防効果

痔は食生活や排便習慣が原因で起こることがあります。軽症の場合はその原因を取り除くことで症状を抑えることができますが、薬を併用して治療することもあります。

ルチンは血管を強くしてくれる成分なので、特に切れ痔の治療に有効です。飲むタイプの痔の薬にもルチンが配合されるものがあるので、ルチンの痔に対する効果は明らかでしょう。薬に頼らずできるだけ自然の力で治したいという人はそばを食べる回数を増やしてみると、痔の予防になる可能性もあります。

・剤盛堂薬品株式会社

耳より健康情報
http://www.zaiseido.co.jp/mimiyori/655
・ホノミもへじの特徴 血管を強くして出血を止める働きのあるルチンを配合

多く含まれる食品

そば、いちじく、グレープフルーツ

サプリメントの紹介

ルチン バイオフラボノイド

生活習慣が気になる方から選ばれるルチンのほかに、オレンジ・レモン・グレープフルーツ由来の天然果実フラボノイドも一緒に補える高品質なサプリメントです。

ルチンの安全性は?

そば、果物のように自然の食品から摂取する場合は問題ないとされています。ルチンを摂りたいからといって、毎日そばを食べ続けるといった極端な生活をしなければ大丈夫でしょう。

過剰摂取をした場合には、頭痛、ほてり、胃腸障害が現れる場合があると報告されています。サプリメントや医薬品などの濃縮物を利用する場合は必ず摂取量を守りましょう。

妊娠中・授乳中

ルチンには子宮収縮作用はありません。そのため妊娠中でもそば茶を飲むことは問題ないとされています。お茶を飲むときはカフェイン含有量も気になりますが、そば茶にはカフェインは含まれていないので安心して飲むことができますね。ただし、過剰摂取はしないことと、そばアレルギーの人はそば茶は飲まないようにしてください。

禁忌

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参照リンク

ふたば薬局
http://www.futaba-ph.co.jp/wp-content/uploads/2015/12/Rutin.pdf

日穀製粉株式会社
https://www.nikkoku.co.jp/entertainment/dattansoba/rutin.php

株式会社渡辺製麺
http://www.watanabeseimen.co.jp/soba/rutin.php

長命庵
http://www.choumeian.com/pg131.html