メグスリノキはムクロジ科カエデ属の落葉高木です。多くの呼び名を持ち、長寿の木、千里眼の木、ミツバナ、ミツバハナと和名で現されることもあります。 メグスリノキは日本固有の植物ですが、日本や中国に分布しており、標高の高い地域で10〜15mにまで育ちます。日本のものは特有の香りを感じますが、外国産のものはその特徴的な香りがしません。 戦国時代には皮を煎じた汁を目薬として使ったり、洗浄薬として使用していたそうで、これが由来でメグスリノキという名前が付けられました。 メグスリノキに含まれる成分は、フェノール配糖体のエピロードデンドリン、ジアリールヘプタノイド類、フェノール類、芳香族化合物です。樹皮や小枝に含まれています。 メグスリノキには多くの効果があると示唆されてはいますが、他の成分と比べると研究量が多くはないため、科学的に解明されているものはまだ多くありません。古くから民間療法として使用されてきた歴史のある植物ではありますが、ほとんどが可能性段階のため、過剰な期待は控えた方が良いでしょう。
Contents
メグスリノキの効果
眼病予防
古くから眼病予防に使われていたほど、メグスリノキといえば目の健康に関わる成分です。疲れ目やかすみ目、めやに、老眼、結膜炎に効果があるといわれています。一般的に起こりがちな目の症状、たとえばただれ目、はやり目、ものもらい、アレルギー性結膜炎などは、メグスリノキに含まれるタンニンの、細菌の増殖を抑制する抗菌作用、収斂作用が効果をもたらすと報告されています。 引用:All About メグスリノキはどう目に良い?目に良いとは言われながらも、研究自体が少なくメカニズムは十分に解明されていないのが現実です。メグスリノキは日本固有の植物であることから、海外での研究が少ないというのも一因ではないでしょうか。
肝機能改善
肝臓病に効くともいわれていますが、はっきりとしたメカニズムは解明されていません。民間療法として、慢性肝炎の治療に使用している地域があることは確かです。シミ予防
メグスリノキに含まれる成分には、メラニンの生成を抑えてシミの発生を予防するといわれています。ロドデノールは美白用化粧品に使用されていましたが、有害事象により現在では使われなくなっています。動脈硬化予防
メグスリノキの葉をお茶のようにして飲むと動脈硬化予防になるともいわれています。これはゲラニインとコリラジンという成分の抗炎症作用によるものと考えられています。ガン予防
メグスリノキにはガンを予防する効果が期待されています。 ・ 植物培養細胞による天然抗腫瘍活性化合物の効率的生産に関する研究https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/125/6/125_6_499/_pdf/-char/ja
メグスリノキに含まれるゲラニインには、潜在的ガン細胞におけるTNF-αの遊離を阻害することで、ガン予防が期待されている。
お茶の紹介
山本漢方製薬 メグスリノキ茶
カエデ科に属する落葉樹であるメグスリノキを、ゆっくりと焙煎したメグスリノキ茶です。老眼、スマホ世代、疲れ目など、様々な悩みを抱える方に使用されています。ホットでもアイスでもOK。メグスリノキの安全性は?
妊娠中・授乳中
安全性が確認できるデータはないので使用は控えましょう。禁忌
医薬品などとの相互作用はわかっていません。持病がある人は悪化させてしまう可能性がありますので、使用を控えた方が良いでしょう。メグスリノキから目薬は作れるの?
メグスリノキを民間療法として使用する場合、3〜5gの樹皮を200mlの水で煎じ、濾した液で目を洗うという方法があるそうです。あくまでも民間療法ですので、確実に効果が得られるものとは限りません。異常を感じた場合は速やかに使用をやめ、病院へかかりましょう。参照リンク
星薬科大学http://w01www01.hoshi.ac.jp/yakusoen_new/topics.html 日本農業新聞
https://www.agrinews.co.jp/p24101.html