セサミンを飲んでも意味はない?効果や副作用について

成分辞典

セサミンは、ゴマに含まれる脂溶性の抗酸化成分であるゴマリグナンの一種です。ゴマの1%がゴマリグナンであり、その中の半分をセサミンが占めています。

セサミンは、健康に有益な効果をもたらすとされる一方で、安全性に関しては注意が必要なこともあります。

セサミンの効果

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二日酔い・悪酔い防止

セサミンは、肝臓の働きを高め、二日酔いや悪酔いの原因となるアセトアルデヒトという有害物質の分解を促すことがわかっています。さらに、セサミンが持つ抗酸化作用自体も、肝機能を向上させる要因の1つとなっています。

ガン・老化予防

活性酸素はストレスが排気ガス、食事、運動などさまざまなことが原因で体内に発生し、ガンや生活習慣病の原因となります。セサミンには、体内で発生した活性酸素を除去する抗酸化作用があり、健康づくりやアンチエイジングに役立つとされています。

血圧低下

セサミンには脂質の過酸化抑制作用があり、この抗酸化作用によって血圧上昇の抑制も期待されています。ゴマ由来の成分は高血圧に関連する循環器疾患において、予防効果が期待されています。

セサミンを多く含む食品

ゴマ

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サプリメントの紹介

サントリー セサミンEX

ごま油、黒ごまエキスを主成分としたサプリメントです。1日の目安量は2〜3粒。1カプセルでセサミン10mgを摂取することができます。

セサミンの安全性

適量を守り、正しい使用をしていれば基本的には安全です。しかし、喘息のような呼吸器疾患を持つ場合、セサミンに対して過敏な反応を示すことがあると報告されています。子供のアレルギーの原因食品となることも多く、アレルギー反応が起こりやすい食品であるということは把握しておきましょう。

妊娠中・授乳中

一般食品として適切に摂取する場合は問題ありませんが、サプリメントのような濃縮物から摂取する場合の安全性は確認されていません。胎児や乳児に影響を与える場合もあるので、サプリメントの摂取は控えたほうが良いでしょう。

禁忌

ゴマアレルギーを持つ場合、喘息や呼吸器疾患を持病として持っている場合は摂取を控えましょう。

また、ゴマは種子にあたり、油脂を多く含んでいるのでカロリーが高くなります。肥満の方にはおすすめできません。

参照リンク

「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail95.html

ゴマ由来成分の抗高血圧作用に関する研究
https://www.oups.ac.jp/gakujutsu/kiyo/vol1/15_nakano.pdf