はじめに
甘くてフレッシュな果物は、季節を感じさせてくれるだけではなく、ビタミンCや食物繊維の供給源となる、私たちにとって欠かせない食品です。健康的なイメージはもちろんですが、食べると幸せな気分をもたらしてくれる役割もありますね。
しかし、果物=嗜好品と考えている人も多く、高いから我慢しなくちゃと買うのを控えている人も多いのでは?
また、バナナダイエットやリンゴダイエットなど、一時的なブームを巻き起こすこともある一方で、甘い果物はダイエットには良くないのではと疑問を持つ人もいます。
果物には色々な機能があるので、端的に捉えていると、体にとって良いのか悪いのか良くわからなくなってしまいますね。
今回は「果物の食べ過ぎは太るのか?」というテーマに沿ってお話をしたいと思います。
日本人は果物不足?
農林水産省で定められている果物の摂取目安量は1日200gです。しかし、全ての世代においてこの数字はクリアできておらず、特に男性や若い世代における果物不足が目立ちます。
果物は他の食品と違って、どこか「ごほうび」的なイメージがやはり強く、体には良いとはわかっていても「なくても生きていける」「高くて買えない」など、色々な理由によって優先的には選ばれない部類の食品かもしれません。
他の国の果物の摂取量を見てみると、一番多い国のオランダでは1日440g、アメリカでは266gと日本の140gと大きく差があります。
果物はガンや生活習慣病に対して予防効果が高いことから、毎日の食生活に欠かせないものと定着させるために、1日200gの目標値が設定されているのです。
200gってどのくらい?
それでは、果物200gという数字は、どのくらいに値するのか見ていきましょう。
バナナで1日2本、リンゴなら1個程度です。これが多いと感じるか、少ないと感じるかは個人差があると思いますが、決して無理な数字ではないと思います。
「果物を買う余裕なんてないわ」という方、ケーキやお菓子を買ってはいませんか?外食の頻度は多くありませんか?毎日コンビニのお弁当を買うだけでもかなりの支出です。できれば一度食費を見直して、果物を購入する分のお金をどうにか確保してほしいところです。
果物のカロリーってどのくらい?
それでは、多くの方が持つ「果物はカロリーが高い」というイメージについて見ていきましょう。
この中で一番高いバナナでも200g(2本)の摂取で200kcal弱です。これに対してチョコレート1枚のカロリーは約300kcal。ビタミンやミネラル、食物繊維も摂ることができる果物と比較すると、どちらを選べか良いかというのはすぐにわかりますね。
果物に含まれる果糖は甘みが強いのですが、実際は1gあたりのカロリーは砂糖と変わりありません。熟した果物はとても甘く感じられるので、心配になってしまいますが、含まれている糖分の種類が違うので甘いから=太るということにはならないということを覚えておきましょう。
まとめ
果物はカロリーのあるものなので、食べ過ぎたら太るのかと言われれば、確かにそうかもしれません。ですが、推奨されている200gを目安として考えると、必ずしも肥満に繋がるとはいえず、チョコレートやケーキを食べるよりはずっと健康的です。
もし太ることが気になるのであれば、イチゴやグレープフルーツなどのカロリーの低いものを選んで楽しみましょう。
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