2020年4月にアサヒ飲料から発売された「豆乳を発酵した植物生まれのあたらしいカルピス」グリーンカルピス。 乳成分を一切使っていないようで、アレルギーの人でも安心してカルピスを飲むことができます。 動物性食品ではなく植物性食品由来の新しいカルピスは、色んな可能性を秘めているドリンクですね。
新しい「豆乳カルピス」の原料は?
それでは、こちらの豆乳カルピスはどのような食材からできているのかをチェックしてみましょう。 パッケージを確認すると、このような材料が使われていました。
砂糖類(加糖ブドウ糖液糖)、砂糖、調整豆乳、発酵豆乳、食塩、安定剤(大豆多糖類、ペクチン)、酸味料、香料、甘味料(アスパルテーム・Lーフェニルアラニン化合物、アセスルファムK)
◼︎アスパルテーム・Lーフェニルアラニン化合物
アスパルテームは、アスパラギン酸とフェニルアラニンというタンパク質が合成されてできた化合物です。甘さは砂糖の200倍なので、「少量でしっかり甘い」を叶えてくれます。
日本で使用の認可が降りたのは1983年。菓子や炭酸飲料、デザートなどに幅広く使用されています。Lーフェニルアラニン化合物と表記されているのは、フェニルケトン尿症の人はフェニルアラニンを分解できないため制限する必要があるからです。
◼︎アセスルファムK
正式名はアセスルファムカリウム。酢酸を原料とする甘味料です。甘味はアスパルテームと同様砂糖の200倍。少量でも十分な甘みを感じられます。アセスルファムKはドイツで開発され、日本では2000年に使用の許可がされました。また、熱や酸に対する安定性も高いという特性があります。
人工甘味料は、利便性が高くカロリーを低く抑えられるため、低カロリー食品に使われていることが多いですが、とり過ぎに対して危険性を唱える意見もあります。
市販の商品に使われている甘味料は量を守って使われているはずですが、気になる方はなるべく控えるようにしたほうが心理的には安心かもしれませんね。 ただし、人工甘味料は日本の食の発展を助けた素晴らしい技術であることも確かなので、個人的には完全否定する必要はないと考えています。
新しい豆乳カルピスのカロリーや栄養は?
それではここで、グリーンカルピスの気になるカロリーや栄養についてみていきましょう。 豆乳を使ったグリーンカルピスの栄養成分は次のようになっていました。 エネルギー33kcal、たんぱく質0.1g、脂質0.2g、コレステロール0mg、炭水化物7.8g、食塩相当量0.1g 1本あたりの量は300ccなので、3をかけると1本あたり99kcalとなります。 表示を見ると、この豆乳カルピスの栄養成分はほとんどが炭水化物からできているということがわかりますね。 豆乳はたんぱく質源となるはずなのですが、100ccあたりのたんぱく質量が0.1gなら1本300ccでは0.3gと決して多くはない量です。 豆乳からつくられている作られているとはいってもその量は少なく、通常の豆乳に期待されているような効果はあまり期待できないかもしれません。
発酵豆乳ってなに?
豆乳は健康効果の高い食品として注目を集めていますが、その豆乳の効果をさらに高めたものが発酵豆乳。グリーンカルピスの原材料にも記載されていました。 豆乳を乳酸菌で発酵させることで、腸内の善玉菌の増殖を高めたり、脂質吸収を抑えたりする働きが期待されています。 まだまだ発酵豆乳についてはわからない部分も多いのですが、普通の豆乳×発酵の力はきっと、私たちの健康にプラスになるだろうと研究が進められているようです。 発酵豆乳は、材料さえ揃えば自分で作ることも可能です。家庭で作ることができたら、普通のカルピスを発酵豆乳で割るなどして、お手製の発酵カルピスも楽しむことができますね。
まとめ
今回は、2020年4月にアサヒ飲料から発売された、豆乳から作られたグリーンカルピスについて調べてみました。 栄養成分を見ると、たんぱく質量が少ないので豆乳がたくさん入っているというわけではないかもしれません。 ただ、乳アレルギーで今までカルピスを諦めていたという人には嬉しい商品ですよね。味はすっきりとした味わいで飲みやすいので、ぜひ試してみてください。 また、カロリーが決して低いというわけではないので、くれぐれも飲み過ぎには気を付けながら、新しいカルピスを飲んでみてくださいね。 ■参照リンク ・アサヒ飲料プレスリリースhttps://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2020/pick_0120.html ・食品衛生の窓用途別 主な食品添加物 甘味料|「食品衛生の窓」東京都保健医療局
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