
赤や黄色…カラフルなパプリカは料理の彩りにも役立つ野菜ですよね。
そんなパプリカは外国産の品種も流通しており、1年中スーパーに並んでいる身近な野菜となってきました。
食べると元気になれそうなパプリカ。そんなパプリカに秘められた栄養パワーを見ていきましょう。
パプリカってどんな野菜?
2020年のオリンピックのテーマ曲の名前にもなっているパプリカ。名前だけは知っていても実はどんな野菜かよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
パプリカは、ピーマンと同じナス科の野菜で、唐辛子の仲間に分類されています。
唐辛子は辛い野菜ではありますが、パプリカはそんなことはなく肉厚で甘味を感じられるのが特徴です。
パプリカの生産地は主にハンガリーとなっていますが、近年では国産のパプリカも流通するようになりました。味を比べても外国産と国産ではそう区別がつくものではありませんが、国産の方が美味しく感じるのはなぜでしょう。
国産のパプリカは、熊本県や宮城県が主な産地で、旬は7〜10月頃となっています。旬の食品は美味しさだけではなく栄養もたっぷりとなっていますので、ぜひ季節に合わせて旬の食品を堪能してみましょう。
パプリカのカロリーと栄養
パプリカは野菜なので、それほどカロリーを気にする人はいないかもしれません。
ただ、緑黄色野菜にも含まれるパプリカはビタミンがたっぷりと含まれていますので是非とも知っておきたいポイントです。
100gあたりのカロリーと栄養価はこのようになっています。
パプリカは一度に100gもとることはないので、もちろんこの値よりも少なくなってしまうことが多いのですが、その場合は使う量に合わせて換算してみてくださいね。
この表からもわかる通り、赤のパプリカと黄色のパプリカでは栄養価には大きな違いがありました。特に顕著に現れているのがβ-カロテンです。
このβ-カロテンを含めて、パプリカに多いビタミンEやビタミンCは抗酸化ビタミンと呼ばれています。
抗酸化ビタミンは生活習慣病予防だけではなく、アンチエイジングにも良いとされている栄養素です。次の項でさらに詳しく見ていきましょう。
パプリカに含まれる抗酸化ビタミンの働きとは?
抗酸化ビタミンはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの3つです。ACE(エース)と覚えておくとわかりやすいですね。
β-カロテン
体内でビタミンAに変換されるのでプロビタミンと呼ばれています。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持、免疫賦活作用が期待されている栄養素です。また、目の健康にも関わり、光反応に重要な役割をしています。
ビタミンC
コラーゲンの生成に欠かせない栄養素なので美容のビタミンとも呼ばれています。
また、抗酸化作用によってシミやシワ予防など老化に関わる働きも期待されています。
ビタミンE
脂溶性ビタミンの1つ。細胞膜を酸化から守る働きをしています。
多価不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きもあり、体内では抗酸化剤として役立ちます。
アーモンドなどのナッツ類に多く含まれていますが、パプリカからも比較的多くのビタミンEを摂取することができます。
パプリカでアンチエイジングはあり?
パプリカにはアンチエイジング効果が期待される抗酸化ビタミン(A、C、E)が多く含まれています。
しかし、パプリカの色によっては栄養価に大きな違いがあり、より高い効果を期待するのであれば赤パプリカの方がおすすめです。
食品に過剰な効果を期待するのはおすすめではありませんが、パプリカの色味は料理の彩りにも華を添えてくれますし、トマトの代わりになんて使い方も素敵ですよね。
過剰に期待はせず、バランスの良い食事を意識しながら上手にとり入れていただきましょう。
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