はじめに
出産が終わると体が自然と母乳が出る体質へと変化していきます。産後1週間の間に分泌される初乳と呼ばれる母乳には栄養がたっぷり詰まっています。
離乳食が始まる前の新生児はお母さんのおっぱいから栄養をもらって育っていきます。お母さんの体の事情などにより、母乳を飲ませられずにミルクで育つ子もいますが、その赤ちゃんが母乳で育ったか、ミルクで育ったかというのは見た目でもわかるほど違いがはっきりと出ます。
それでは、どうして母乳育児が推奨されるのか、赤ちゃんにとって母乳はどんな効果をもたらすのか見ていきましょう。
免疫力が付く
免疫とは、異物であるウイルスや細菌から体を守る力のことを言います。免疫力が弱いと、いろいろな病気にかかりやすくなります。生まれたばかりの赤ちゃんは免疫を持っていないので外部からの刺激にとても弱く、病気にかかってしまうと重大な問題を引き起こしかねません。
お母さんのおっぱいを飲むことで病気にかからない強い体を作ることができますので、生後半年はできれば母乳育児を続けていきたいところです。
精神的な安定
母乳をあげる時はもちろん赤ちゃんにピタッとくっつくことになります。この密着感によって赤ちゃんはお母さんの愛情を感じることができるのです。
また、お母さん側の精神的な安定ももたらしてくれます。産後はマタニティブルーになりやすく、赤ちゃんの命を守る責任感などから緊張気味になります。母乳をあげることでリラックス効果をもたらし、深い愛情を注ぐことで気分を落ち着かせられます。
栄養面が完璧
ヒトが生きていくためには、炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素が欠かせません。また、様々な機能を調整するホルモンやエネルギー代謝のために必要な酵素も含まれており、その量はまさしく適量。バランスの良い食事という一番大切な要素を母乳1つでフォローすることが可能です。
味覚を育てる
お母さんが食べたものによって母乳の味が変わります。今日は甘いな、今日はしょっぱいなという、微妙な変化が赤ちゃんの舌を刺激し、味を感じる細胞を育てます。ミルクは味の変化がないので、そういった面から美味しい、美味しくないに反応できる、グルメな舌を持つ赤ちゃんになるかもしれませんね。
お母さんのダイエットにもなる
完全母乳で育てているお母さんは、それだけで1日600~800kcal消費できると言われています。これはちょっとカロリーの多い食事1食分に相当します。母乳をあげていれば自然と痩せていくので、無理な食事制限などせず、普通の食事を楽しみましょう。
まとめ
以上、母乳がもたらす効果についてまとめてみました。私も1人目を育てている時には出産前よりも体重が落ちてラッキーでした。芸能人の方が産後でも全く太っていなかったりしますが、母乳育児を経験している人なら納得できる部分もあるでしょう。
お母さんの体にも良い効果を与えるだけではなく、もちろん赤ちゃんの健康にとってもたくさんの効果をもたらしてくれます。特別な事情がなく、母乳で育てられるお母さんは、是非母乳で育てて欲しいなーと思います。
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