夜更かしが原因だったり、ダイエット目的で朝食を食べないという人が増えています。
朝食は午前中の体を動かすエネルギーの素となる大切なもの。
そしてダイエットのためにと朝食を食べないことで、かえって太りやすい体を作っていることをご存知ですか?
今回は朝食抜きダイエットの危険性について説明します。
脳を動かす栄養はブドウ糖だけ!
寝ていても、私たちの脳は24時間休まずに動いています。
脳の活動のエネルギーとなっているのは炭水化物が分解されてできるブドウ糖のみです。
タンパク質や脂質は脳のエネルギーにはなりません。
つまり、ブドウ糖がなければ脳が動かせないのです。
寝ている間は飢餓状態?
夕食を19時に食べたとします。
朝起きる時間が6時とすると、その間11時間も空腹でいることになります。
実は、夕食で食べた分のブドウ糖は8時間で枯渇してしまうため、11時間も空腹の時間があれば脳が飢餓状態と認識してしまうのです。
ブドウ糖を作り出す糖新生とは…
人間の体はよくできているもので、ブドウ糖がなくなっても、脳に栄養を与えるためにブドウ糖を産生するサイクルがあります。
これは糖新生と呼ばれるもので、肝臓の働きによって血中のアミノ酸からグルコース(ブドウ糖)が作られます。
しかし、血中のアミノ酸も全て使われてしまった場合には筋肉を分解してグルコースを作り出します。
筋肉が減るとどうなる?
筋肉量が減ってしまうと、もちろん体を動かす力が減り、疲れやすい体になってしまいます。
そして体脂肪の割合が増えていき、ブヨブヨの体が出来上がってしまうのです。
筋肉量の低下に伴い基礎代謝が低下しますので、脂肪を燃焼させるエネルギーが減り、太りやすい体が作られるという結果になります。
朝食を抜くと脳にブドウ糖が届かないため、日中はボーッとしたり、イライラしたり、眠たくなったりします。
この習慣が長くなるほどブドウ糖やアミノ酸の不足となって、筋肉が減ってしまうなどの影響も出てきます。
寝ている間でさえ体が飢餓状態と認識しているのに、さらに朝食を抜いてしまうと体にとって良くないということは一目瞭然ですね。
朝ごはんをしっかり食べるためにも意識して早寝早起きをして、1日3食の規則正しい生活を心がけましょう。
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