血圧の上がる仕組み
私たちの体の中ではナトリウムとカリウムというミネラルによって細胞内の浸透圧が調整されています。
この浸透圧は一定に保たれているため、過剰に塩分を摂取してしまうとバランスが崩れ、血管内の浸透圧が上昇し、血流が増えた結果血圧が上昇してしまいます。
血圧が上がるとどんなリスクがあるの?
血液量が増加し末梢血管の抵抗が強くなって血圧が上昇すると、脳血管疾患や心血管疾患、腎臓病などのリスクが増加します。
これらの疾患は近年の日本の死亡原因の多くを占めており、何も前兆がないままある日突然病に襲われることもあります。
高血圧は様々な疾患を引き起こす原因となるため、普段から血圧を意識し、塩分の少ない食事をするなどして減塩を心がける必要があります。
塩分を摂り過ぎるとどうなるの?
実際に塩分は体にどのように影響しているのかを説明します。
食塩を摂りすぎると体内のナトリウムが増加し、血管の中に流れる血液の量が増えてしまい、血圧が上がるという仕組みになっています。
体の中の塩分濃度が上がってしまうので、喉が渇き水分を取ろうとするのもこれが原因です。
塩分が少なすぎるのもNG!
貴重なナトリウムを体に溜め込もうとして排出を制限することで体内の水分量が減少し、血流量が少なくなります。
その結果、ヘモグロビンによる脳への酸素供給も減ってしまうためめまいやふらつきといった症状が見られるようになります。
その他にも食欲不振、脱力感、脱水などといった様々な不調が見られることがあります。
減塩食は美味しくない?
減塩食と一口に言ってもピンと来ない方もいるかと思います。
減塩食は味気がなくて食べた感じがしないとイメージされがちですが、少し工夫をすれば塩分を減らしても美味しい料理を作ることができます。
①天然ダシをとる
まず、一番のオススメは天然のダシを取ることです。
顆粒のダシは手軽なのでつい使用してしまいがちですが、天然のダシよりも塩分が多く含まれています。
昆布や鰹節などからダシを取れば大幅に塩分をカットできます。
多めに作って冷蔵庫に保管もできるので是非挑戦してみましょう。
②香辛料を利用する
唐辛子、ワサビ、こしょうなどの香辛料は食欲を増進する効果があります。
香辛料を使用すると香りで料理を楽しむことができ、塩分も大幅にカットできます。
③ハーブを利用する
バジルやローズマリーなどのハーブは料理とも相性が良く、肉や魚の臭みを消す効果もあるのでよく料理に使用されます。
食材の風味を引き立て、塩分の使用量を抑えられます。
④香りの強い野菜を取り入れる
ハーブと同様、セロリや大葉などの香りの強い野菜を使用することで塩分を減らすことができます。
スーパーの食品売り場で簡単に手に入りますので、ハーブよりも手軽に取り入れやすいと思います。
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