鉄欠乏性貧血の食事療法!日本人女性の約16%が貧血だった!?

栄養管理

 

貧血の症状としては、顔面蒼白、動悸、易疲労感、息切れ、さじ状の爪(スプーンネイル) などがあります。   心当たりはありませんか?   女性の約半数が鉄欠乏状態であり、それに伴う貧血状態の女性はなんと全体の16%もいると言われています。  
貧血とは血液中の赤血球や血色素(ヘモグロビン)が正常よりも少なくなってしまった状態のことをいいます。
 
貧血にはいくつか種類がありますが、今回はもっとも多い鉄欠乏性貧血について書きたいと思います。

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鉄欠乏性貧血の予防のためには、食事からしっかりと鉄など必要な栄養素をとることが大切です。そのために動物性食品・植物性食品をバランス良く食べることがポイントです。
 
 
 
血液はヘモグロビンによって酸素を全身に運ぶ役割をしています。
 
ヘモグロビンは主に鉄を含む「ヘム」という色素とタンパク質が結合してできており、体内に含まれる鉄分が減少してしまうと、ヘモグロビンも減り酸素を運搬する能力が低下してしまいます。その結果運動機能の低下などを招くことになります。
 
 

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鉄には動物性の食品に多く含まれる「ヘム鉄」と植物性の食品に多く含まれる「非ヘム鉄」があります。体内への吸収率はヘム鉄では10~20%で非ヘム鉄は2~5%ととても低いです。実際は分けて食べることは少ないので、鉄全体では15%くらいの吸収率だと言われています。
 
また、人の体では赤血球の代謝によって、男性は1日1mg、女性は1日1〜2mgの鉄が失われています。
 
 
 
女性は月経、妊娠、出産によって鉄が失われるため、より多くの鉄が必要となります。
 
急速に成長する思春期にも需要に供給が追いつかず鉄欠乏に陥りやすくなります。
 
 
 
鉄の損失量と吸収率を考慮して、1日の鉄の摂取基準量は、成人男性では7.5mg、成人女性は11mgと言われています。
 
 
 
食事のポイントはこのようになります。
 
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鉄分が多く含まれている食品を摂取することはとても大切ですが、摂取した鉄分の吸収をよくするために食材の組み合わせも重要となっています。
また、鉄分の吸収を阻害するコーヒーなどの飲み物もなるべく控えたほうが良いでしょう。
 
 
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