食物繊維たっぷり!もち麦ってどんな食品?

食コラム

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はじめに

テレビで紹介され、ダイエットにも効果があると今話題のもち麦。最近初めて耳にした人も多いのでは。
そもそももち麦ってどんな食品?どんな栄養があるの?謎のベールに包まれた、もち麦の秘密について解説していきます!

もち麦ってどんな食品?

麦は大麦と小麦に分けられますが、パンや麺を作るために使われるのは小麦で、ビールや麦ご飯に使用されるのは大麦となっており、もち麦は後者の大麦に分類されます。
ご飯にはお餅を作るときに使われるもち米と、普段主食として食べているうるち米がありますね。それと同じように、大麦にもモチモチとした粘りを持つ種類があり、それをもち麦といいます。

構造の違い

大麦のうるち種ともち種の違いは、構成しているデンプンの種類に違いがあります。
うるち種⇨アミロース+アミロペクチン
もち種⇨ほぼアミロペクチン

アミロペクチンは、枝分かれをして網目状になっているデンプンが、炊飯したときのモチモチ感を生みだします。

もち麦の栄養成分

さて、どうしてここまでもち麦が注目されているのかというと、もち麦には、日本人が慢性的に不足していると言われている食物繊維がたっぷりと含まれているためです。
食物繊維の必要量は1日約20g程度ですが、現在の日本人の平均摂取量は15g程度と足りていません。
白米100gに含まれる食物繊維の量はとても少なく0.5g、それに比べてもち麦に含まれる食物繊維は12.9gと、数字を見れば一目瞭然ですね。

そして、食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2種類があり、それぞれが違った働きをしています。腸の環境を改善し、便通を整えるためにはどちらも欠かせず、もち麦にはこの2種類の食物繊維がバランス良く含まれています。

もち麦のダイエット効果

もち麦に多く含まれている食物繊維は、もちろん便秘改善に効果があり、ダイエットに効果的です。
それだけではなく、食物繊維の大部分を占めるβグルカンという成分には、脂質や糖質の吸収を抑える働きや、コレステロールを低下させる作用まであるんです。
普段油の多い料理や炭水化物が大好きな人は、もち麦を料理に使用したり、ご飯に混ぜるなど工夫しながら活用しましょう。

まとめ

もち麦はβグルカンという食物繊維の働きによって、ダイエット効果だけではなく、脂質や糖質の吸収抑制、コレステロールを低下させる作用など、様々な効果をもたらしてくれることがわかりました。
簡単にもち麦をとり入れられる方法はご飯に混ぜる方法です。主食として白米だけを食べるよりも、せっかくならもち麦をプラスして、たっぷりと食物繊維をとってみましょう!

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