糖尿病はインスリンの働きが低下する病気です。働きをよくするには食事療法が必要です。
糖尿病の主な症状は血液中の糖分(血糖)が異常に高い状態(高血糖)が続くことです。
高血糖を放っておくと、目や腎臓の障害、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。
高血糖は、膵臓から出されるインスリンというホルモンの働きが低下して起こります。
インスリンの働きは血糖を利用するため欠かせません。
インスリンの働き以上に過食をすると血中の糖分が利用されずに残り、尿に混じって出るようになります。
膵臓から出されるインスリンの働きに合った量の食事をしていれば糖分は利用され高血糖を防ぐことができます。
*インスリンそのものが出なくなる1型糖尿病もありますが、ここでは生活習慣の乱れからくる2型糖尿病について説明しています。
Contents
{インスリンと糖尿病の関係}
①消化・吸収された糖分は血液で全身に運ばれます。
筋肉や脂肪細胞には受容体というキャッチャーがいて、インスリンの働きにより糖分を取り込んで利用します。
②大食い・まとめ食い・欧米型の脂肪が多い食事、肥満・運動不足などはキャッチャーの働きを悪くし、インスリンが来ても糖分を利用することができにくくなります。
③膵臓は、血液中に一定以上の糖分がある限りインスリンを出すため働き続け、やがて疲れてインスリンを出せなくなってしまいます。
過食やまとめ食いを改め、肥満や運動不足を解消することがキャッチャーの働きをよくします。
こうして、インスリンが効率的に使われ、膵臓に余分な負担をかけないようにすることが、糖尿病の食事療法・運動療法です。
{ 食事療法}
糖尿病の食事療法は特別な食事ではなく、極端に量が少ないわけでもなく、家族みんなで食べられる食事です。
家族と同じ食事を量と食べ方に注意しながら食べてください。
気を付ける点は以下のようになります。
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主食は適量を
主食は適量にご飯だけが血糖を上げるわけではありません。主食を減らしすぎるとおかずを食べ過ぎたり、間食が増えるので注意しましょう。
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副食(魚・肉・卵・豆腐など)は1食に1皿
ご飯よりおかずを食べ過ぎている人が多いです。
副食は1食1皿にしましょう。種類は毎回変える方がよいです。
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油を使った料理は1日2品まで
油は非常に高カロリーです。
炒め物や揚げ物はなるべく控えましょう。
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野菜は毎食摂りましょう
1食で摂って欲しい野菜の量は、生なら両手に1杯程度、火を通したものなら片手に1杯です。
食物繊維は食後血糖が急激に上がるのを抑えます。
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牛乳・果物は決められた量を摂る。
カロリーは意外に高いです。
食事と一緒に摂るよりも間食として摂ったほうが血糖が上がりにくくなります。
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嗜好品はルールを決めて。
アルコールやお菓子などを食べたい時は毎日食べるのは控えて、食べる時の量を決めます。
ビールは週に1回、350mlまで。クッキーは2枚まで、など。
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1日3食にする。
食事の基本です。
まとめ食いは1度にたくさんのインスリンが出るので膵臓に負担を掛けてしまいます。
<糖尿病 食品交換表>
食品交換表という言葉を聞いたことはありますか?
食事療法をする人向けに開発された方法の1つで、それをまとめた本があります。
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糖尿病の食事療法では80kcl=1単位として考え、設定されたカロリーを単位で表す方法が用いられることもあります。
例えば、お医者さんからあなたはの必要カロリーは「1600kcal」ですよと言われれば、
それは1600÷80の20単位を示すことになります。
でもこれだけじゃ20単位ってどのくらいかわかりません。
そもそも、カロリーをボンっと言われても、どの食品がどのくらいのカロリーがあるのかなんて、栄養士でも正確にはわかりません。調べないといけないんです。
食品成分表で、お肉は何gでこれくらいカロリーがあるからー、って計算するのってすごく手間だと思います。
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どの食材をどのくらい食べれば80kcalになるのか。
80kcalが20個だから、この中からこれとこれを選んで・・・
その位の手間で済みます。
ぜひ一度手にとってこの良さをわかって欲しいなと思います。
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