食事やお弁当の彩りにも役立つ、華やかな赤い色が特徴のトマトは私たちの食事にとって欠かせない存在です。トマトに含まれる栄養素にはさまざまな効果効能が期待されており、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざもあるほど栄養価が高いといわれています。ここでは、世界中で使われている野菜の王様、トマトについて詳しく見ていきましょう。
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トマトってどんな野菜?
トマトは色や形がさまざまで、日本のなかでも100種類ものトマトが存在しています。果皮の色によって桃色系と赤色系に分けられていますが、日本で一番出回っているのが桃色系の「桃太郎」です。 近年では普通のトマト以外にも、特徴的な形や色をしたトマトも登場しており、ただ大きいトマト、小さいトマトだけではありません。トマトはその違いによって味や視覚を楽しませてくれる野菜へとなりつつあります。 イタリアントマト…生食よりも調理に向いているトマト。加熱すると美味しさが増し、ケチャップやトマトピューレに向いている。 アイコ…細長い形が特徴のミニトマトでリコピンの含有量が多い。果肉が厚く、生でも加熱でも美味しく食べられる。 ファーストトマト…おしりの部分が尖っており、肉質がなめらかで糖度が高い。 フルーツトマト…通常のトマトの約2倍の甘味がある。サラダやマリネに向いている。 プレミアムルビー…甘味の強いミニトマト。果肉がしっかりとしていて食べ応えがある。
トマトのカロリーと栄養
それではここで、トマトはどのくらいのカロリーなのか、どんな栄養が含まれているのかを詳しく見ていきましょう。ここでは、トマトとミニトマトのそれぞれ100gあたりの栄養価を比較しています。 トマトもミニトマトも特に多く含まれるのはβ-カロテンです。ですが、普通のトマトよりもミニトマトの方が多く含まれています。また、そのほかの栄養素もミニトマトの方が多くなっています。これは、ミニトマトは皮の部分が多く、皮にはさまざまな栄養素が多く含まれているからです。
トマトに多く含まれる栄養素
■β-カロテン…抗酸化作用を持ち、体内でビタミンAに変換されるためプロビタミンAと呼ばれています。皮膚や粘膜の健康を維持する働きや、疲れ目や視力回復に効果的とされています。 ■リコピン…カロテノイドの一種で、β-カロテンよりも強い抗酸化力を持つとされています。加熱調理をしても効果が損なわれにくく、油と組み合わせると吸収率がアップします。 ■クエン酸…エネルギーの産生を助け、食欲増進の効果が期待されています。 トマトには、その他かぜ予防に効果的なビタミンC、貧血予防に働く葉酸なども豊富です。また、体内の余分な塩分を排出してくれるカリウムを多く含まれています。
トマトの栄養を逃さない美味しい食べ方
それではここで、トマトをより効果的に美味しく摂取するための方法を紹介していきます。■トマトは完熟させる
トマト特有の成分といえばなんといってもリコピン。 リコピンはトマトが完熟するほど増えてくるので、赤みが薄いときは完熟するのを待ってから食べるようにしましょう。 トマトの熟成を早めるには、20〜25℃の室内に置いておくのが効果的です。■種は取り除かない
トマトの種の周りにあるゼリー状の部分には旨味成分のグルタミン酸がたっぷりと含まれています。種は取り除かずに丸ごと摂取しましょう。
■熟しすぎたらスープや煮込み料理に使う
リコピンは完熟状態で増加しますが、食べごろをすぎてしまうと食感や美味しさが損なわれてしまいます。 熟しすぎたらスープや煮込み料理に使用し、効果的に栄養を摂取しましょう。 また、リコピンは脂溶性なので、脂身の多いベーコンや豚肉と組み合わせるとリコピンの吸収率がアップします。■トマトジュースを活用する
トマトをたくさん食べるのは難しいという人は、トマトジュースの活用もおすすめです。 飲むだけでも十分ですが、スープやソースとして調味料がわりに使うと効率よく摂取できますよ。塩分が気になる人は、塩分無添加のトマトジュースがおすすめです。まとめ
緑黄色野菜のトマトには抗酸化作用の強いリコピンが多く含まれ、生活習慣病予防やアンチエイジングに役立ちます。また、このほかにもビタミンCや葉酸などのビタミン、ミネラルではカリウムが多く含まれ幅広い年齢層の健康づくりをサポートしてくれる野菜に違いありません。普段の生活のなかで、無理なくトマトやトマトジュースをとり入れて見てくださいね。 ■参照リンク KAGOME トマト大学自然を、おいしく、楽しく|カゴメ株式会社
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